ソイル・アソシエーション
ソイル・アソシエーション（Soil Association）は、イギリスで1964年に設立された有機農産物の検査および認証の第三者機関です。日本では「英国土壌協会」と呼ばれています。
ソイル・アソシエーションは、第二次世界大戦後の荒れ果てた農地や土壌の悪化を重く見た当時の人々によって設立されており、理想的な自然の循環とは、健康な土壌によって育てられた健康な植物を食べることによって健康な体を育んでいくというものであり、それはオーガニック農法によって可能となるという理念を持っています。
ソイル・アソシエーションはイギリスが公認するチャリティー団体であり、その運営資金は個人の寄付や団体の負担金などでまかなわれています。したがって、営利目的の団体では無いことからその信頼性も高く評価されています。
その活動内容としては、オーガニック農法への転換に対するサポートや農場検査、学校給食の見直しプログラムを考案するといったものがあり、オーガニックの普及に大きく貢献しているわけなのです。
ソイル・アソシエーションのオーガニック認定基準には、過去５年以内に遺伝子組み換えが行なわれていないことや、化学薬品や化学肥料、農薬を使用せずに栽培されていること、肥料には有機物による堆肥や植物の抽出物、ミネラルが使用されていることなどがあります。さらに、工業地帯から離れた場所で栽培されていることや、人工ナノ物質を使用していないことなどもあります。